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認知症の中には治る可能性があるものも!? 知らないと後悔する認知症の種類

 2016/10/21 認知症 この記事は約 10 分で読めます。 188 Views

認知症は予備軍も含めると65歳以上の4人に1人が患者となっている非常にポピュラーな病気です。

しかしその原因によって種類があり、生活習慣が原因であり改善をしていればある程度の予防が出来るもの、可逆的であり早期発見で治すことが出来るものがあります。

そこで今回は認知症という病気にどのくらいの種類があるのかを解説していきます。

 

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認知症には種類があり、生活習慣が原因の認知症も…

認知症は何らかの理由により脳神経細胞が死滅することが原因とされています。

一言に認知症と言ってもその脳神経細胞の破壊のされ方によって実は様々な種類があり、それぞれで症状が異なります。

 

最もポピュラーな認知症 アルツハイマー型認知症

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認知症認知症の多くはこのアルツハイマー型であり、物忘れ等の記憶障害、段取りが立てられなくなり何かを計画したり、料理等が出来なくなる、暑い日に厚着をしたり肌寒い日に薄着をするといった服装を気候に合わせられなくなる、処方された薬の服薬管理が出来なくなるといった症状があります。

アルツハイマー型認知症は脳の神経細胞にアミロイドベータ、タウという特殊なタンパク質が溜まることで脳神経細胞が死滅し細胞の減少と脳の萎縮により症状が進行します。

 

男性に多い認知症 レビー小体型認知症

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レビー小体型認知症は脳の大脳皮質や脳幹という部位にレビー小体という特殊なタンパク質が集まってくることで脳細胞が死滅してしまうことで起きます。

レビー小体型認知症は男性の患者が多く、症状としては幻覚やパーキンソン病のように筋肉のこわばりがあります。

レビー小体型の場合は物忘れよりも「あそこにいる人がこちらをにらんでいる」といった幻覚が最初に目立ちます。

 

自分の状況を誤認してしまう誤認妄想もあり、自分がまだ働いていると思い職場に向かおうとしたり、自分がまだ子供で生まれ育った家に帰ろうとします。

家族の顔の判別が出来なくなり、妻や子供に向かって「あいつは誰だ?」と尋ねてくることもあります。

アルツハイマー型の場合は常時的に記憶障害等の症状が出続けることが多いですが、レビー小体型の場合は意識がはっきりした状態と認知症の症状が出ている場合を繰り返しながら症状が進行するため、うつ病と同様に周りからの理解を得られず怠けているだけだと誤解されることがあり、うつ病の症状も出ることがあります。

 

犯罪を犯す危険性が高い認知症 前頭側頭型認知症

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名前の通り脳の前頭葉という部分と側頭葉という部分が萎縮して起こる認知症で、この種類の認知症も特殊なタンパク質が溜まっているという報告があります。

ピック球という物質が存在するピック病という前頭側頭型認知症の前段階のような病気が存在します。

レビー小体型と同様物忘れはあまりありません。

 

特徴的な症状としては、常識はずれな行動があります。

罪悪感がなくなる傾向があり、自分の衝動に合わせた行動をとることが増えます。

近くを通る女性に触りたいと考えたら痴漢をし、コンビニ等でアイスが食べたくなったらアイス売り場のアイスをその場で食べてそのまま出て行こうとする、万引きをしてしまうといった行動が出てきますが、それでつかまった場合に反省することはなく、逆に怒り出し、暴力を振るうこともあります。

その他には同じ行動、言葉を繰り返し発言することもあります。

 

時間を聞いたことを忘れて何度も聞いてしまうというわけではなく、「ありません」などその前後の会話に何のつながりもないような言葉を繰り返し、常に同じ時間、同じルートの散歩をし、それを妨害すると激怒します。

物忘れの症状は比較的少ないので迷子になる事は少ないですが、赤信号を無視したり万引きを行ってしまう危険性があるので、付き添いをした方が無難です。

集中力や考える力がなくなり、何を聞かれても「知らない」等と即答します。

また、食に関しても異常性が出て、好んで同じものを作って食べたり、味付けが濃く甘くなる傾向があります。

 

生活習慣病が要因のひとつとなる認知症 脳血管性認知症

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アルツハイマー型の次に患者数の多い認知症が脳血管性認知症です。

ここのタイプの認知症はこれまでのような特殊なタンパク質等が原因ではなく、脳梗塞、脳出血といった脳の血管障害(脳梗塞・脳出血)が原因となります。

これらのような血管が詰まったり出血することで脳に栄養や酸素が巡らなくなるとその部位の脳細胞は壊死し、これにより認知症としての症状が出るため、脳血管性認知症の予防方法は脳の血管障害の原因となる生活習慣病の予防となります。

 

小さな脳梗塞が何度も発生する多発性脳梗塞等であれば症状は悪化していきますが、血管障害の改善等の要因で症状は調子のいい時と悪い時を繰り返しながら改善していきます。

脳の障害箇所によって症状の現れ方が変わってきます。

障害が起きてしまった箇所以外は正常ですので、珪酸は出来ないけど会話してみると判断力はしっかりしている、今日は出来なかったけど次の日には出来たというような「まだら認知症」という症状になりやすいです。

 

この日には出来てあの日には出来ない、あれは出来るのにこれは出来ない、あの日はシャッキリしているのにこの日はボーっとしている…

という生活になるので、出来ないんじゃなくてやらないだけだ!と誤解されてしまいがちになります。

感情コントロールが不安定になるので、直ぐに泣いたり怒ったりする感情失禁が起こりやすくなります。

 

酒豪の方は要注意 アルコール性認知症

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その名前が全てを表していますが、アルコールの多量飲酒を長期間にわたり続けることで誘発されると考えられている認知症です。

アルコール依存症の患者や依存症と診断されていなくとも大量に飲酒をしている人の脳は通常よりも萎縮してしまっている(脳萎縮)割合が高いことからアルコールは認知症の重要なファクターと考えられています。

アルコールは少量から適量程度であれば認知症予防に効果があるとも示唆されていますが、多量の飲酒は害悪以外の何者でもありません。

認知症とアルコール依存症両方を専門領域としている松下医師は5年以上のアルコール乱用、大量飲酒の高齢男性はそれ以外の男性と比較してうつ病の危険性は3.7倍、認知症の危険性は4.6倍に上昇するとしています。

大量の飲酒から生活習慣病になり脳梗塞等の脳の血管障害が発生し認知症となったり、アルコールで平衡感覚を失い転倒等で頭部外傷したことが原因となる認知症もあることもアルコール性認知症と呼ばれることもあります。

 

アルコール性認知症=ウェルニッケ・コルサコフ症候群?

また、アルコール性認知症はウェルニッケ・コルサコフ症候群の事であると言う意見もあります。

アルコールを分解する為にはALDH2という酵素の働きが重要となりますが、この働きにビタミンB1(チアミン)が消費されます。

多量のアルコールの分解にはALDH2以外の働きを用いる必要が出てくるのですが、これにもビタミンB1が消費されます。

つまり飲酒を続けているとビタミンB1の欠乏が続いてしまう危険性があるのです。

 

このビタミンB1の不足で起きる病気として日本で有名なのは脚気ですが、同様にウェルニッケ脳症になる危険性も高くなります。

名称でも出ていますが、脚気は下肢の神経障害、ウェルニッケ脳症は脳の神経障害の病です。

眼球が動かなくなったり小刻みに震えたり(眼振)、手足が上手く動かせなくなるといった症状が出てきます。

 

ウェルニッケ脳症ではビタミンB1の点滴により命は助かりますが、放置すると死に至る病気です。

そして助かったとしても8割方の患者は健忘を主な症状とするコルサコフ症候群という後遺症が残ります。

その為アルコール性認知症はウェルニッケ脳症からコルサコフ症候群になった状態を言うのではないかという意見があるのです。

 

治る可能性のある認知症 正常圧水頭症(NPH)

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名称に認知症が付いていませんが、認知症と同様の症状が出るためアルツハイマー型等他の認知症に誤診されてしまうケースがあります。

認知症症状はアルツハイマー型と同様ですが、記憶障害よりも集中力や注意力の低下が見られます。

その他これがみられたらアルツハイマーではない可能性が高いというのが、NPH特有の歩行と、尿失禁です。

NPHでは、足が開き歩幅が狭いすり足で歩くような歩行障害になります。

 

歩幅が狭くなりすり足になるのは筋力が低下して行くと起こりうる症状ですが、足を開きがに股のようになるのはNPHに特徴的な歩行であり、このことを知っているか知っていないかが早期発見の鍵となります。

またこの歩行障害は方向転換の際にバランスを崩しやすく転倒しやすくなるので注意が必要です。

アルツハイマー型認知症等は不可逆性、つまり症状が治ることはありませんが、この水頭症による症状は手術を行うことで改善させることが出来ます。

この改善効果は症状が進行してしまうと薄くなってしまうので、特徴的な歩行障害がみられたら直ぐに病院に受診しましょう。

 

「まだ大丈夫」が進行を早める 若年性認知症

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若者特有の認知症等という事はなく、これまで紹介した種類のような認知症を高齢者とは呼ばれない64歳以下の方が発症すると、若年性認知症と呼ばれます。

発症する認知症の種類は高齢者と変わらず最も多いのはアルツハイマー型認知症、次いで脳血管性認知症が多いです。

「認知症=高齢者」の病気という印象が強いために更年期障害やうつ病等他の病気だろうと自己完結してしまう傾向があり、早期発見がしにくくなっています。

 

若年性認知症は女性よりも男性の方が多いですが平均発症年齢が51歳であり、旦那様の様子で「おかしいな?」と感じる点がある場合は視野に入れる必要があります。

旦那様の帰りが少し遅くなったときに、自分との予定を「していたこと自体を忘れる」というような場合には、「不倫をして嘘をついているのでは?」という考えと共に仕事での予定も忘れているか等他のことでも物忘れが酷くなっていないか、いつも行くスーパー等に一緒に買い物に行く機会があれば道順を一生懸命思い出そうとする仕草や実際に忘れてしまっている様子はないか等、若年性認知症である可能性も視野に入れた方がいいでしょう。

 

やらないのではなく出来ないんです まだら認知症

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まだら認知症は病名ではありません。

認知症の症状は全体的に進行して段々と出来ないことが増えていくイメージを持つ方は多いと思いますし、実際にアルツハイマー型認知症の場合はそのように進行するケースがほとんどです。

しかし脳血管性認知症等で脳に障害が起こる箇所、そのときの血流等の影響によっては物忘れ等の認知症の症状がみられても会話をしてみると会話の内容をしっかりと理解し、判断能力もあるケースがあります。

またある日は着替えを自分ひとりで行えたのに、今日はズボンを着てシャツを履いているといったような同じ行為でも出来る日と出来ない日があることもあります。

このような症状をまだら認知症と呼びます。

 

まとめ

いかがでしょうか。

一言に認知症と言ってもこれだけの種類がありますし、患者数の少ない稀で研究の進んでいない病を含めると更に種類があります。

これらの認知症は種類により徘徊や暴力等、予想される周りへの被害が違いますし、水頭症であれば治療により改善します。

しかし「まだ大丈夫だろう」「これは違うだろう」と言って、あれ?と思っても見ないふりをしてしまっていると、水頭症であっても症状は改善されませんし、他の認知症であれば元気に会話できる期間を短くしてしまいます。

年末年始に実家に里帰りしたときなどに両親の様子をみて、早期発見を心がけるようにしましょう。

他人事じゃない! 認知症の初期症状を知って早期発見

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